マスターRoom
ゴッホの寝室(アルルの寝室)
←どんなものかというと、例えばこれ、
この写真の右下の絵は有名なゴッホが描いた自分の寝室だ。
鈴木氏はこの絵を元に、立体でゴッホの家を再現している。
ゴッホの絵に描かれた寝室の隣に実はもうひとつ部屋があった。その部屋も再現されている。
でもこの隣の部屋は、存在はしたものの、実際の絵や写真は残っていない。
家の外観写真や歴史上の証言などから鈴木氏が想像で作ったのだ。
上からみるとこうだ。⇒
右側がゴッホが描いた寝室で左側がもうひとつの部屋。ちょうどゴッホが「ひまわり」を描いている・・・なんとも夢がある。
今回の個展では、ただ名画を立体化しただけではない。それだけでもすごいと思うのだが、今回の作品展では、ひとつひとつの作品に鈴木氏の短編小説的な文章が添えられている。
この作品でその日のゴッホも表現しているのだ。
↓こんな風に。
ピエール・ボナール「化粧」
もうひとつご紹介しましょう。
鈴木氏の解説によると・・・ボナールは、自分が見た一瞬の場面を記憶し、それを絵にした。
作品は妻マルトをモデルにしたものが多い。
一瞬で記憶した、という証拠にマルトが他界した後もマルトの絵を描き続けている。
この「化粧」というボナールの作品も、ある時ボナールが浴室のドア越しに見たマルトの様子を一瞬で記憶した作品だ。
その一瞬をボナールがキャッチした瞬間を作品にしたのが鈴木氏の作品。
ボナールがこっちを見ている。なぜ?
マルトを覗くボナール、そのボナールが絵の構図をキャッチした瞬間、ふと後をふり返ると、誰かが私を覗いていた・・・そうあなた。
そんな作品だ。
この作品にもボナールの気持ちが鈴木氏の解釈で書かれている。
こんな作品が11点展示されている個展です。
お近くの方は是非。
鈴木徹 ダンボールクラフトVol.2
鈴木徹 ダンボールクラフト展「時の箱」
2008年6月17日(火)〜29日(日)
場所 べるそう 入場無料
〒445-0852 西尾市花ノ木町1-12 第2エイトビル2F 地図
TEL:0563-54-0144
営業時間 10:00〜19:00 (月曜お休み)
鈴木徹オフィシャルホームページ