2011年7月14日

3月11日までは原発や放射能のことなど全く関心も知識もありませんでしたが、いやでも学習させられました。
この4ケ月の自分なりの理解をまとめたいと思います。
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放射性物質は花粉のような粒（インフレエンザ用マスクで防げる大きさ）である。
放射線は、この放射性物質から放射される光のようなものである。
でもいづれも目に見えない。
この放射線は生物の細胞を貫き、ＤＮＡにキズをつける。
このキズは時間とともに修復されるが、一部が修復できずガン化することがある。
特に子どもや女性にとっては危険性が高い。
ゆえに、不用な放射線は浴びないにこしたことはない。

この放射線を放つ放射性物質の粒が3月11日以降福島原発から大量に空に放出された。そして風に乗って空を流れて行った。
放射性物質は風に乗って何十キロも流れいく途中、雨や自然落下で地上に降り注いだ。我が政府はSPEEDIという風向きを計算して放射性物質の流れを把握するシステムを持っていたが、そのデータをすぐには公開しなかった。
そのために多くの国民は防げたはずの被爆をする結果となった。

放射性物質の粒は、畑や川や学校の校庭や道路や場所を選ばず空から地上に落ちた。
雨が降ると屋根にあった放射性物質の粒は雨どいを流れ、道路にあったものは側溝を流れ、下水路を通じて下水浄化センターに集まり、高濃度のセシウムなどの放射性物質が検出された。
農作物も当然汚染され、多くの野菜から放射性物質が検出された。
畑や土の上に落ちた放射性物質の粒は雨ではなかなか流れてくれないので、
そのまま今もある。
もし、その汚染された野菜を身体に入れてしまうと内部被ばくする。
放射性物質の粒があるところの近くにいくと、放射線を浴び外部被ばくする。

この内部被ばくと外部被ばくの合計で、年間1ミリシーベルト以内なら我慢できる範囲というのが世界の国々が決めたルールである。

ところが日本ではこの1ミリシーベルトを超えても安全という政府や行政や学者が出てきて、国民を困惑させている。

なんだかんだ言っても放射性物質は粒であり、その粒を取り除いてしまえば安全になる。土の上にあるものは数センチの土を取り除く、コンクリートなどにしみついたものは削り取る。この方法で、一部の学校や自治体は放射性物質の除染に実際成功している。

放射性物質の落ちたところは全部これらの方法で除染すれば元の土地に戻る。

被災地の応援は、汚染された野菜を買ってあげることではなく、
除染してきれいな土地に戻すことに対して応援することが先決だと思う。

最近、牛肉から高濃度の放射性物質が検出された。
原因は、原発事故後も外に置いてあった餌の藁を牛に食べさせていたとのこと。放射性物質が降り注いだ餌を食べさせられた牛の肉から放射性物質が検出されるのは当然のように思う。
生産者はそういう知識がなくそうしたのか、それともそうせざるを得ない事情があったのか？

いづれにしても、政府や東電からの情報不足と賠償金支払いの遅れが問題をさらに広げているように思う。
放射能汚染の正しい除染方法の情報提供や、汚染された生産物の賠償買取の徹底をもっとしてほしい。生産者は被害者なのだから政府と東電に当然それを請求できる。

ほとんどの生産者は、安全なものを出荷することに正義感を持っていると思うけど、生活のため汚染されたと分かっている生産物を出荷せざるを得ない生産者も中にはいるかもしれない。でもそれを責められるか？当事者の苦悩はいかばかりか…
寄附したお金も被災者になかなか届かないし、いったいどうなってるんだ。

とにかく早く除染して、キレイな元の土地に戻すことしか問題は解決しないと思う。

これからは魚からも放射性物質が検出されるだろう。
海の汚染はやっかいだ。海流で汚染水も、それを食べた魚も動き回る。あぁ...
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ところで、米国テレビドラマ「24」を遅ればせながら最近観ていると、シーズン4では、原発テロがテーマになっています。
ドラマの中ではあるものの、テロの脅威が近付いた段階で米国政府は、すぐにメルトダウンの際の被害予測と国民の非難勧告について首脳達が対策会議を開く場面がありました。
そのテロを阻止するために主人公の連邦捜査官ジャック・バウアーが活躍するわけだけど、米国政府の対応の的確さやスピードはさすがだ（ドラマだって！）。
スリーマイル原発事故を体験済みだし、原爆を作った国でもあるし、放射能汚染がもたらす危険性をちゃんと把握している。
今回の日本の原発事故でも80キロ圏内立ち入り禁止にした（これは現実）のも、正しい措置だったのかも。

ドラマってわかってるんだけど…
ジャック！頼む、日本政府をなんとかしてくれ！クソッ!