亀沢ロックカフェ

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龍馬のハナ唄 赤盤 高浪慶太郎とながさきふぁいぶ

2010年8月19日

龍馬のハナ唄東京から長崎に拠点を移した友達、高浪慶太郎の再出発の作品「龍馬のハナ唄 赤盤」が亀沢ロックカフェでヘビーローテーションだ。

友達だからという感情やお世辞を抜きにしても、このアルバムは良い!
以前一緒に音楽をやっていた自分としては「イイもの作りやがったなぁ」と嫉妬心が沸くくらいだ。

高浪慶太郎の名前を知っている人に僕の生活圏で出会うのは稀だ。
だからあまり友達自慢することができない。
ここで知らない方のためにちょっと紹介(自慢)しておきましょう。
「ピチカートファイブ」と言えばまだ知っている人は多いかも知れない。
でも良く知っている人がいるとすれば、それはどちらかというと”マニア”に属する人だろう。
高浪慶太郎は1984年に結成されたピチカートファイブのオリジナルメンバーで1994年に脱退し、その後ソロや作曲家、プロデューサーとして活動し現在に至る。
たまの「さよなら人類」の編曲もやったし、キョンキョンやムッシュかまやつなどの大物にも曲を提供したりした。
ピチカートファイブのデビューアルバムのプロデューサーはなんとあの「細野晴臣」だし、自慢処満載だ。

僕は慶太郎とは中学から大学まで同じ。
高校の時はよく一緒にギター弾いたり歌ったり、学園祭ではバンドもやった。
大学時代は同じ吉祥寺に住み、当時では最新の4トラックのマルチレコーダーで多重録音をしてよく遊んだ。
チャックベリー、マディーウォーターズのライブも一緒に見に行った。
同級生では一番音楽の話ができる仲だ。

それからの東京時代のことはビヨーンと割愛し…

すでにLinkIconウィキペディアでも公開されているように慶太郎は昨年白血病を発症し長崎に帰っている。昨年は高校の同窓会があった。普通僕は参加しないのだが慶太郎のこともあり参加して元気そうな顔も見れた。幹事もやれるくらい元気だった。
そんなこんなで、幸い回復し再出発としての作品がこの「龍馬のハナ唄 赤盤」というわけだ。

慶太郎の音楽活動をこの際3つに分けてみた。
第一期…アマチュア期
第二期…ピチカートを含む東京期
第三期…長崎期

第一期のアマチュア期、青学のベターデイズ(サザンがいた軽音楽同好会)では初期のころは
エルビスやチャックベリーの曲などをやるロックンロールバンドをやっていた。
先輩の根本さんという僕の大好きなロックンローラーと一緒に。
根本さん今どうしてるかな?
僕はそのころ吉祥寺で浪人していたが、ベターデイズの定期コンサートにはよく行っていた。慶太郎はきれいな声をしているが実はシャウトもウマイ。
根本さんと慶太郎のシャウトするロックンロールがその頃の僕には眩しく映った。
1年後僕も青学に入学するが、慶太郎からのベターデイズ入部の誘いを断った。
自信がなかったんだな…。まそれはいいとして。

第二期の東京期は、ピチカートとして成功したけど
僕にとっては音楽としてそれほど好みではなかった。とてもおしゃれなんだけど。

それで第三期の長崎期の「龍馬のハナ唄 赤盤」は、アマチュア時代に戻ったようなというか、「流行」や「セールス」や「音楽批評」など、プロミュージシャンには避けて通れないイイ音楽を作るための障害が一切ない精神状態で作ったな、という感じを受ける。
この障害から解放されると良い音楽が作れるんだなぁ。

純粋に興味を持って、本当に好きで作ったというのは「作品」としてすばらしい。
「龍馬のハナ唄 赤盤」は、琴音さんという月琴奏者の演奏と歌を中心に構成されている。
琴音さんは、幕末、坂本龍馬の妻「お龍さん」に月琴の手ほどきをしたと言われる小曾根キクさんから指導を受けた中村キラさんのお孫さんだという。

すなわち、坂本龍馬が聴いていたであろう音楽というわけだ。
月琴という珍しい伝統音楽としての保存盤としも価値がある。
琴音さんの月琴の演奏は「ハッ」という掛け声から始まる。
その「ハッ」は、控えめながら凛としていて、ビシッとライブ感が伝わってくる。
こちらの背筋もおもわず伸びる。

全12曲は、純粋な月琴と唄だけでなく、現代楽器とのコラボもありとてもオシャレでもある。「5-よさこい節」はモダンでとてもかっこいい、「7-長崎ぶらぶら節〜月琴編」は半音がでない月琴の不自由さと唄の半音のズレがとても面白い効果(感情)を感じさせる。
「9-桜坂(演奏のみ)」は福山雅治のカバー、これも良い。
(妻が「カバーするのに慶太郎くんは福山くんに連絡したのかな?…これで私と福山くんの距離が縮まったわ。」と言う…一応言っとくけど、それはない!)
バカラックの曲に長崎弁の詩を乗せた「11-みぃ・じゃぱにぃず・ぼうい」(ピチカート風)には参った。
「好いとっとよ♪」という歌詞には50歳目前にしても胸がキュンとなる…(*^_^*)
やっぱ長崎弁ってよかねぇ〜
「龍馬のハナ唄」は、幕末当時の音楽と現代音楽が交錯する…幕末を生きた人と幕末を想う現代人が交錯する…100年以上の振れ幅が聴く人を時の旅人にする。
…ん? ちょっとイイこと言ってるかな... (-。-)y-゜゜゜

この「龍馬のハナ唄 赤盤」のサブタイトルが「幕末のラウンジミュージック」というのもナイス。
タイトルに「龍馬」を使ったところ、福山くんのカバー曲を入れたところ…
う〜ん、セールスも一応意識してるな!全体のプロデュース力はさすがだ。
僕はこれが慶太郎の最高傑作だと思っている。

CDの付属として、慶太郎による曲紹介の小冊子と長崎の幕末見処マップの3点セットになっている。長崎の祭り「おくんち」でよく聴かれる”シャギリ”などもちりばめられているし、長崎の音のお土産としても最高。
ジャケットには弟の高彰くん(LinkIconたてまつる)も絵師として協力しています。
高浪兄弟はいづれも、今後郷土長崎の文化人になっていく逸材です。

幕末ファン、福山ファン、ピチカートファンには絶対おすすめの一品。

次の青盤も楽しみ。

参考サイト

参考CD

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旅のアルバム

旅の音楽

旅先で録音してきた音楽です。

Information

しつこいようですが、亀沢ロックカフェは喫茶店ではありませんので、マスターといってもWebマスターのことですのであしからず。

Profile

  • 名前:大場 章弘
  • 血液型:O型
  • 出身地:長崎県長崎市
  • 年齢:黒木 瞳、浅野ゆう子、石田えり、三谷幸喜、真田広之、マラドーナ、ダンプ松本と同じ。
  • 出身校:渡 哲也、桑田圭祐、川島なお美と同じ。
  • 旅歴:インド、ネパール、タイ、バリ、ベトナム、シンガポール、台湾、上海、イタリア

仕事場

亀沢ロックカフェ内にあるオフィスでWeb制作を営んでいます。
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〒445-0847
愛知県西尾市亀沢町489-6

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