マスターRoom
林亭「風は歌う」
2009年6月14日
今月のおすすめのCDをご紹介しましょう。
(毎月紹介するわけではありませんが…)
36年ぶりにセカンドアルバムを発表した林亭のアルバム「風は歌う」。
特に1曲めの「風の歌を聞こう」は古き良き時代へタイムスリップさせてくれます。--->風の歌を聞こう
最近、こんなスローで昭和でさわやかな音楽、とんと聴かなくなりました。
70年代の香りが、昭和の良きエキスがつまったフォークソングです。
仕事をしない日曜の昼下がり、ほのぼのと聴くのにもってこいの音楽。
80年代初頭、吉祥寺の古い四畳半のアパートで過ごした学生のころ、先のことなんか全く考えず、まだ未熟で(今も相当未熟ですが)のんきだったころを思い出してはニタッと微笑んでしまう…
自然に気持ちが若返り、楽しい思い出が蘇ってきました。
当時のアパートは風呂無しが標準で、トイレ付きかトイレ共同の違いがある程度。
僕が住んでいたアパートは吉祥寺駅から西へ徒歩8分で、井の頭公園にも歩いてすぐ。
井の頭通り沿いで、家賃は1万8千円、名前は菊地荘。
トイレ共同で、トイレ掃除は大家さん(菊地さん)がしてくれました。
狭い部屋だからトイレは共同の方がよかったわけです。臭くないし。
僕が引っ越して来たばかりの時は、テレビを持っているのはこのアパートでは僕だけ。
先輩住人たちがテレビを見に集まってくることもあった。そんな時代です。
僕の部屋は階段を上がって2階の右から2番目の部屋、鍵は基本的にかけていませんでした。
なので、友達は自由に出入りできます。
アパートに帰ると誰かかれかが寝てたり遊んでいたりするのです。
学園祭の前には、バンドの練習場に早変わり、狭い部屋で夜中まで大騒ぎです。
さぞご近所さんは迷惑されたことでしょう。ゴメンナサイ。
そんな時期は毎晩5〜6人で雑魚寝も普通です。
当時はそれでよかったのです。
親からの仕送りが底を付き、お金が一銭もなくなると、
車を持ってる唯一の自宅通学の友達に迎えに来てもらい、友人宅で何日も合宿生活を送る。
仕送りが届く日まで…。
テツのお父さんお母さんありがとう!
ああ、楽しかった…。(今も楽しいけど)
林亭の「風の歌を聞こう」を聴いて、あの頃の吉祥寺のさわやかな風を感じました。